老いのひとこと

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無断掲載


衣笠祥雄さんが先日お亡くなりになった。


鉄のように固い信念の持ち主、巨人西本投手の死球で骨折したその翌日にも三球三振ながらフルシングで以っておのれの信念を貫き通したのだという。


斯くして前人未到の連続出場記録を自らの手で打ち建てられた。


これぞ国民栄誉賞に値しましょう。


それに引き替え国技たる大相撲の横綱たちは此の鉄人の爪の垢でも煎じて呑むべしと云うべきか。


此の衣笠祥雄さんが郷土が誇る中川一政画伯の書に深い感銘を受けたことが御縁で互いにコンタクトを取り合うお仲であられという。


その間の経緯の一部分を垣間見るることが適いました。


松任中川一政美術館に展示コーナーがあって相互に遣り取りし合った実物の品々を目にできる。


*衣笠さんが画伯の書に感銘を受ける。


*画伯はその返礼に衣笠さんへ漢詩を贈る。


*衣笠さんはそのお返しにバットとヘルメットとボールにエンブレムを画伯に贈呈する。


 


お互いに両者共々、人真似でないおのれ独特のスタイルを貫き通す一徹さを兼ね備えていらっしゃる。


お互いに常人離れした偉才同志きっと類は類を呼び合ったのでありましょう。


でもご両人とも行き成り名声を得られたのでない並々ならぬ努力の成果であられるのでしょう。


詰まらぬ凡人が本日お二人の偉業を目の当たりに出来てとても有り難く思った。


 


きっと衣笠選手のサインは中川一政画伯の書体に似通っていようと想像致すのです。


画伯は正岡子規のような大の野球フアンではなかったと云う。


むしろボクシングのような格闘技を好まれたやに学芸員のお方から聞いた。


数多くの「正念場」を迎えた衣笠選手には如何様に画伯の此の書が目に入ったものでしょうか。