老いのひとこと

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我がご先祖は加賀藩足軽で年間20俵のお手当でそれでも50坪ばかりの土地付き一戸建て住居が供されたのだと聞く。


当然薄給を補うために空き地で農作業に勤しんだことであろう。


当然此のわたしにも畑作農業のDNAが伝搬している。


道理で親から教わった覚えがないのに然程の苦も無く畑仕事に従事していられるわけなのだ。


実はやっさん、大分快方に向かってはいるが今少し大事を取りたいと全面的にわたしに全てを託されるのです。


やっさん所有の畑一枚80坪とおっしゃるがわたしには100坪以上の大農園に映る。


暫しの間ながらも此のわたしが此の細腕で此の広大なる畑地を賄うことを任されてしまったわけだ。


喜んでいいのか悲しむべきなのか、それとも嘆くことが許されるものなのだろうか。


断るわけには行かず断る筋もなく地主さんの土地の草むしりに精を出す。


作付もお前さんにお任せしますぞとおっしゃる。


何せ広すぎて手に負えまい。


一応やっさんにはお伺いを立てるがサツマイモが好いかカボチャが好いかそれともスイカに仕舞いかとあれやこれやと思いを巡らせるのです。