老いのひとこと

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大根の収穫に畑へ赴いた。


小春日和ののどかな日差しが燦々と降りそそぐ。


車を降りようとドアノブに手を置き車窓より外に目をやれば黒いニャンコがのんびりと日向ぼっこ、気付かれぬようにそっとウインドーを下ろし写真を一枚頂戴する。


通常何処の猫も感付けば逃げ去るのが常なれど近付けど一向にその気配すら見せない。


チョチョと舌を鳴らし手を差し出せばこの猫ちゃんわが手に頬摺りまで仕上がるではないか。


高貴なる気位高い飼い猫に間違いない。


此処まで飼い慣らされた愛玩ペットにお目に掛かったことは未だ嘗てなかった。


しばし猫と戯れる。


その時わが顔を眺むるものはこの猫以外誰もいない。


きっと何時もの苦虫顔ではなかったのだろう。


此のニャンコ気持ち悪いくらいニタニタ笑いこけるわたしの顔を見て何を思ったものか特別ショーを披露し始めたではないか。


地べたに寝そべってクネクネからだを捩じらせながら気持ちよさそうに二転三転して呉れたではないか。


此の愛らしい仕草になお一層わたしの顔はほぐれたことでしょう。


 


お蔭でわたしの大根の収穫作業はクロネコのタンゴの軽快なリズムに乗って大いに捗った。