老いのひとこと

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此の齢まで面を被れる喜びを噛み締めねばならない。


冥途への土産にしようとカメラに撮って貰った。


見え隠れしない生地のままです、精一杯の打ちを試みました。


500gに満たない女子用竹刀がわたしの限度である。大きく正しくそして力強く振り切るしかない。


早く打つことはもう敵わない。


力の限界に達すれば7本の左右面で勘弁願う。


一息を心掛けるが声が出ない、此の時こそ我が身の限界を実感する。


画面を見て奇怪な仕草に始めて気付いた。


元に立ち正面を受けた直後に何故かしら右手が離れる。握り直してから打太刀の左面を受ける悪癖が身に付いてしまった。


此のまま冥途へ持ち込むわけには行くまい閻魔さまに笑われようぞ。


多分閻魔さまより直す機会を授けられたのであろう、有り難く感謝したい。