老いのひとこと

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今年もえらい暑いが七月と八月とはやはりその暑さ加減が違う。


先月は熱帯夜を網戸で凌いだ、微かに通る夜風が安眠を誘う。


ただ夜中は不用心なので枕元に短刀を忍ばせる。


尤も手頃な24寸ばかりの木刀を捜し出して来るから滑稽だ、子どもと替わりはない。


ところが今月は駄目だ寝苦しい寝れたものではない、クーラー27度を常温と定めてしまった。


クーラーで冷やされた冷たい体に起きるなり冷たい麦茶をがぶがぶ、喉を通らぬ朝めしを氷を浮かべた麦茶で流し込む。


朝の運動は好かろうが水分補給だと又しても氷を浮かべた冷水で一日中冷水浸し。


家内は盛んに忠告する、むかしの人もそう云うたはずだった。


冷たいものは体に悪いことは判っている。


判っているけど止められないの類なのだ。


とうとう天罰が来たではないか。


体がだるい、しかも体から汗が噴き出さない熱がこもる。


此れ熱中症かと思いきや此れぞまさに冷や水を呑まされ浴びせられたことにやっと気付く。


夏は幾ら暑くても年寄りは年寄りらしく扇風機に当たりながら急須から安物の熱い渋茶を啜ればそれでいいことにやっと気付かされた。