父が大切に愛蔵し保管していたものを、無断で借用し終いには我が物の如くに掠め取ってしまった大罪を詫びねばならない。 その都度、父より大目玉を頂戴したことは忘れもしないのだが、とうとう最後はあきらめたらしい。 聖徳太子の五千圓と壱萬圓札、武内宿…
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