2012-06-26から1日間の記事一覧

うらなりの記《92》

母への想いー(7) 『母の思い出』 ⑦ 瞼にたたえた涙をこらえながらむしろ優しく微笑み返し慈悲の眼でわたしを迎え入れてくれていた。 わたしのからだは吸いつけられるように母の胸にうずくまった。 か細い腕で母はわたしを揺すった。共に泣いた。 それか…