2013-01-25から1日間の記事一覧

うらなりの記《111》

⑰今、棺の中の母の死に顔を目の当たりにして、あのとき母が足繁く私を見舞ってくれたそのときの母の顔が髣髴として思い出され衝動的に感涙を流してしまったのである。 母は誰に憚ることもなく私を見舞った。 でも私の目には母はやはり隠れるように目立たな…