雪国には珍しく冬の好天がつづく。 結氷する朝はさすが館内のフロアーとて凍て付くように冷たい。 かじかむ手の甲をわが手でハシッと打つ。 甲高い澄んだ音が静かな無人の館内に反響音として響き渡る。 少々痛いが、次は右手の甲を打つ。 漸く、刀を執る感…
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