老いのひとこと

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あばら屋の玄関に明り障子がある。

破れ放題でまるで化け物屋敷に映る。

誰一人として覗き込む者はいないのだが気になるので張り替えると家内は云う。

尤も障子の張替は家内が好んでやってくれる。

ところが玄関は障子の外枠にアルミサッシ戸があり此れを外さぬと障子戸が外れない。

厄介なので破れたままにしたのだという。

アルミ戸は決して軽くはない、分厚いガラスが何んと重いことか齢を重ねてしまったことを痛感する。

 

夕刻迫るころ真新しい障子戸を填め込みサッシ戸をしったてるがヤバイ下っ腹に力が入らない腰の踏ん張りが付かない。

よろよろと転倒に及ばばガラス窓が木っ端微塵、咄嗟に窮余の策を思い付き息子への電話連絡を家内に頼めば家内はわたしがやると何とか事なきを得たのです。

いやっ参りました面目丸つぶれと相成った次第です。

中腰のまま慣れない障子張りを手伝ったはいいが持病の腰痛に苛まれました完敗でした。