老いのひとこと

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何時の間にか葉桜に変わりつつあるがボケの花やミツバツツジが今を盛りに咲き乱れる。

額谷の大自然を満喫しながら軒下道場の床を踏む。

一しごとを終え畳みかけているところへお役人らしき人物が現れ“精が出ますなあ”と時候の挨拶でも為されるのかと思いきや「旦那さん、あんまり外へ出歩かない方がよろしいではないか」と忠告がましくおっしゃる。

成る程、確かにコロナ旋風が吹き荒ぶ最中なら御尤もに聞こえるが此処は人一人っ子いない花咲き緑滴る大自然のど真ん中、些か場違いな言葉を聞いてしまった。

わたしは料簡の狭い小者です。

わたしへの嫌味に聞き取ってしまった。

人込みを避ける「三密」遵守の不要不急の外出なら大いに理解しよう協力も致しましょう。

処が此処は違う。

つい禁句を口にしてしまった。

そういう言葉を貴男に言わしめたのは総理大臣かね、それとも金沢市長かねと啖呵を切ってしまった。

しがない年金から多額の住民税を搾り取りながら高が軒下に身を置くだけで嫌味を言われるとは極めて心外だ。

堪ったものではない。

捨て台詞をつい口にしてしまった。

いささか後悔はしておる次第だ。