老いのひとこと

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むかし幼き頃に犀川の河原で川遊びをした

思い出が今も残る。

池田町から水溜町沿いに杉浦町と川岸町へと伝い歩けば其処には桜橋下流一帯の我らが格好の秘密基地があった。

長い夏休み中の唯一の遊び場でした。

中州へ渡るには最初は難儀したものだ。

青い水を湛える淵があり其処を泳ぎ切らなければ仲間内には入れないので水をがぶがぶ飲み込みながら死に物狂いで泳いだことを今も思い出す。

水着などある筈がないチン隠し「クロネコ」しかなかった、それで十分だった。

皆真っ黒に日焼けしくろんぼ大会に挑んだがわたしは大概予選で落ちて出場資格は得られなかった。

何事によらず上には上があるのです。

剥きだした前歯と白眼に爪とクロネコの痕以外は一様にみな黒光りする。

子どもたちはみな健康優良児を自認し合い誇示し合った時代でした。

最近は子どもたちのクロンボ大会の話は余り聞かない。

 

何故かしら鼻緒の痕と日焼けした足の甲がグロテスクだ。