老いのひとこと

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ゴールデンウイークのご利益にあり付きたいとの切なる思いを込めて家内共々福井市内観光へ行ってきた。
此処は素通りこそすれ足を踏み入れたことがなかった。
足が動く今の内に訪れて置かなければもう後がない。
 
親藩たる松平家の城下町をみてきた。
確かに新幹線効果に便乗することが適わなかった所為もあろうが我が前田家城下町とは些か雲泥の差と云わざるを得ない。
失礼ながら26万都市ながら閑散とした風情でした。
でも雑踏の人波を見るより遙かに好いに決まっている。
 
とにかく歩くしかない物見遊山は歩くことから始まる。
満々と水をたたえるお堀に取り囲まれる福井城址は歩くには打って付け福井震災で崩れ落ちた石垣が当時のまま其の名残りを今に留める。
 
それと矢鱈に銅像や石像の類が目につく併せて鳥居をあちこちで見受けて神社が多かった。
処が仏閣が少ない古刹と思しきイラカがどうしても見当たらなかった。
戦災と福井地震と何か関係するのかわからない。
お昼は御素麺屋で蕎麦粉で打った素麺も乙なものだろうと注文するがそんなものはないと笑われた。
かしわ餅ならあると其処は純然たるお菓子屋さんだった。
変わった屋号もあるものだ。
 
もう一つコンビニがないかと探せど歩けど何処にもない。
確かに所が変われば品が変わっていた他人様に尋ねて漸く辿り着いたが其処はスーパーマーケットでした。
 
但し道行く人に再三にわたりモノを尋ねたが押し並べて福井のお方は親切でいられた。
親身で齢老いし旅人に寄り添うような道案内を授けて戴いた。
 
白川静の石碑を尋ねた際には通り合わせの方々が三人寄れば文殊の知恵の例え通りお互いにスマホで検索してくださったのでした。