老いのひとこと

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令和時代に迎えた憲法記念日に観光会館まで出向き普久原さんのお話を伺った。


氏は辺野古問題で大揺れに揺れ動く現地沖縄のジャーナリストで在られる。


住民の民意がないがしろにされ踏み躙られる現地の生々しい声が直接伝わってくる。


日本国憲法埒外に置かれる沖縄住民の不条理な境遇を具体的事例を列挙して呈示なされた。


それにしても氏は決して声高に情に訴えようとは為さらなかった。


極めて冷静に物静かにしかも理知的にわれらの胸の内に語り掛ける。


常套文句による一辺倒な攻め方ではなかった。


 


ところがそれとは裏腹に気掛かりは周囲を見渡せども若者が見当たらないことです。


皆無に近いではありませんか。


彼等は別の会場で別の集会に参集して居るのだろうか否そんな筈がない。


或いは彼らは全く関心がないのでしょうか。


 


とある番組で東京在住の現役大学生に今の生活に満足するかと問えばほぼ全員が満足するを応えていた。


成る程と感心せざるを得ないと同時に若しや左寄りの集会に身を置けば就活に致命的損傷を与えないとも限らぬとでも思っているのでしょうか些か解せぬ気がしてなりません。


いくら時代の変化と云えども嘆かわしくもあり悲しくもある。


 


 


正義感に自らの内心に火を点け世の不条理に怒りのエネルギーを爆発させた加賀の一向宗徒の話しも遠い遠いむかしの出来事になってしまったのでしょうか。


また紀尾井坂の変から既に140年の年月が流れてあの血気も今や冷め切り忘れ去られたのでありましょうか。


 


あのブラックホールに巨大な星までもが吸い込まれる得体知れぬ謎めいたエネルギーのお話しは宇宙天体上の現象だけなのでありましょう。


 


 


 


政権打倒とか安倍改憲NOを幾ら口で叫んでも年寄りばかりの吸引力では埒が明かないではなかろうか。


そんな気がしてならなかった。