何処の都市にも風致地区は在るのだろうが此処福井の街は此れ如何なものだろうか。
些か度が過ぎはしまいか。
違和感が有るに決まっているがでも目の前に厳として在るのだから此れが現実だとして受け入れざるを得ない。
余りきめきめにならずに大様にゆったりした気分でしかも鈍感に生きて行きなさいと諭されているようだ。
今に残る近世の城郭遺構を有効に活用しながら其処に現代建築を並列させ近世と現代の併存と共存を計った。
決して歴史的に価値ある数々の史跡を犠牲にして現代化を推進したのではなく此の両者の共存共栄を追求なされたのでありましょう。
微妙なアンバランス感の中に不思議と絶妙なるコントラストを見い出す次第なのです。