老いのひとこと

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彼岸入りには一週間早かったが野田山墓地を歩いた。


大樹の木陰にある墓地参道には雪はなかったが天空突き抜ける吹き曝しには未だ残雪が二尺近くもある。


カモシカでしょうかキツネでしょうか其処はケモノ道でもある。


同行するは此処野田山の主のような「ふーさん」に違いない。


お目当ては外でもない地上に落ちた桜の小枝の採集です。


殊の外の大雪で大きく垂れ下がる大きな枝は随所にあるがみな生命が通う。


地上まで落下する花芽を有する枝は意外と少ない。


それでも強か捜し歩き「ヤマザクラ」と山桜の仲間「エドヒガンザクラ」に近猷・鉚・近吾らが見守る「ウワミズザクラ」の三種を戴いた。


これぞ自然の恵み、心安らに心和む天然の良薬になりました。


 


この花器に


   似合う小枝や


       山ざくら