生き物の種族保存の本能には確たるものがあるらしい。
シベリヤの凍土に眠る3万年前のナデシコやハスの種子が嘘か真か発芽したのだという。
此の植物の種族保存の本能を固く信じて数年前の古い古いネギの種を苗床に蒔いてみた。
仮に発芽率が1%であったしろ奇跡的にお顔を吹き出す仲間たちがいたら頬ずりして手塩に掛けねばならない。
発芽を手助けいたそうと不織布を被った。
わくわく心をぐっと噛みしめてお水やりに精を出そう。
序でに玉ネギの種を少々蒔いた。
二週間近く死んだように眠りこける種が突然目を醒まし甦ってくれたではないか。
発芽率1%の奇跡の生命力に唖然として暫し見惚れる。