時代遅れの最たる者、「ニコニコ動画」も況してや「ガースー」も全く知らない聞いたこともなかった。
偶々金曜の「報道1930」を視聴中に此の動画が飛入りし菅さんが何時になくご機嫌な笑みを湛えてご登場し「わたしはガースーです」と其の場を爆笑の渦に巻き込むのです。
深刻さが弥増すコロナの窮状を糾弾する場面には似付かわしくないどころか極めて不謹慎な不調和音であった。
でも此れは番組スタッフが敢えて意図的に気を利かせた快挙に違いない。
政権の支持基盤である若年層を対象に自身の好感度を印象付けようと為さったのでしょう。
深刻な医療現場とは裏腹に御身の軽率さにお気づきの様子は微塵もない。
片やメルケル首相の絶叫場面との余りにも著しい乖離に只々こころが痛む。
変革や改革から縁遠き日本国の若者たちは「ガースー」さんの大フアンで周りを取り囲んで決して離れようとはしない。
異常気象同様此れも其れ以上の異常現象ではないか。
番組の中で東京都の医師会の会長先生とコメンテーターの堤伸輔氏が揃って共に厳しい口調で此の「ガースー」を諫めた。
気風の良い言葉で国民の良識を代弁なされた。
常軌を逸した異常さを察した両氏の叫びに大いにわたしは感服した。