老いのひとこと

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週に一度は鶴来道場の床を踏む。

コロナ自粛が叫ばれ頓に参加者は絞られてしまった。

依って二面を有する道場は少しばかり広すぎ勿体ない気がしてならない。

道場の正面左の隅に和太鼓が控える。

われらの稽古を見守る守護神のような気がする。

太鼓は飾り物であっては其の存在が問われはしまいか。

鳴ってこそ響いてこそ其の値打ちが高まろう。

バチを持つ人が打ってこそ叩いてこそ其の命が甦ろう。

コロナ禍を追い払う意を込めてバチを振る。

竹刀振る人の志気を鼓舞いたさんとバチを振り翳す。

道場の空気が震え闘志も奮え緊張感が辺りに漂う。

 

バチを持つ手の内こそ大事けれ。

反動で握るコツこそ大事けれ。

先人より傘を持ち生卵を握るが如しと諭されました。