老いのひとこと

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              無断掲載

 

時代遅れの最たる此の年寄りには小山田圭吾の名は全く知らない存在だった。

開会式を彩る著名なるミュージシャンが何故この時期に辞退を表明したのか。

当然辞退を表明せざるを得ない明確な事由が在ったからこそだと思う。

其れが本人の心の疼きとか良心の呵責に耐え切れずに敢えて決意したものだったのだろうか。

ならば望みはつながろう。

其れとも其の間の内情を知るものからの内部告発に怯え恐れたからであったのだろうか。

そうであるならば此の人は最早救いようがない。

 

若しや或いは組織委員会から内定の報が入った段階で小山田本人に良心の欠片でも在れば即座におのれの偽らざる過去を吐露していたはずだ。

上層部のお偉方は其れを踏まえた上で小山田へ白羽の矢を立てたであろう。

其れこそが五輪がモットーとする多様性と調和の精神に見事に合致しよう。

組織委員会は其れを目論んだ、其れでこそ上層部のお偉方であった筈が双方共々何と間抜けな頓馬どもが大したドジを踏んだものだ、呆れ果てる。

醜聞に値する過去を背負う人でも更生の道をひたすら追求し歩み続けるならば世の良識派は必ずや彼を赦し給う筈だ。

小山田圭吾の人物像と全体像が未だ定かではない。

若しや此の人物がおのれの過去を清算し悔い改めて今を懸命に活きる人物ならば今からでも遅くない。

赦せばいい。

自力更生の道を喘ぎつづける数多の人々への最高のはなむけの仕種となりはしまいか。