老いのひとこと

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新聞の三面記事です。

市内の小学校の先生が体育の授業中に子どもの腕を引っ張って床に倒したという。

それ相応の体罰に至る経緯があるはずだが

一切伏せられたままの記事である。

読者に判断を委ねることなく只当該教師の非を咎め一方的に暴力悪を断じ恥辱を塗りたぐる。

恐らくは此の記事の裏にはモンスターの存在が介在するように見えてならない。

記事にして活字を組むに当たっては事の背景を記者自らの足で取材し事実に基づく報道に致さねばなるまい。

新聞が社会の公器たる由縁は其処に在るのだろう。

若しや正義感がほとばしる立派な先生が消却されることにでもなれば国家の重大なる損失になりはしまいか。

教師が子に折檻するはおのれの職を賭しての行為で在ろう。

激しく非を咎めるは其れなりの根拠や事由があるはずだ。

その裏付けを取っての記事であってほしいものだ。