老いのひとこと

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幼き頃に犀川の河川敷でよく遊んだ真夏の思い出が今も甦る。

グズやウグイを獲ったりあべたり素潜りをしてよく耳に水が入ったものだ。

片足ケンケンで取れない時は河原に寝そべり太陽で温まった石の上に耳を宛がい上手に抜いたものだ。

 

最早ケンケンの体を為さない、下手をすれば足首捻挫で笑いもの。

寝耳に水が入ったのではない、風呂場で頭を洗った折の不注意で耳に水が入ってしまった。

丸一昼夜経ってもグスグスして気になって仕方がない。

気にしないように努めたが詰らぬことに執着してしまったものだ。

頼みはもう此れしかないと結局やすだ先生に抜いて貰うしかなかったわけだ。

此の時も棒状の針金を耳の穴に突っ込み晴れて悪魔を摘まみ出して貰いました。

専門医の妙術としか言いようがない、他人の耳穴奥深くにまで棒切れを突っ込み入れるとは流石だなあと感心するばかりでした。

耳が軽くなり全身も軽くなったようだ。