老いのひとこと

お手製の急須を試用してみたが期待外れの失敗作に終わりがっかり悄気返る。

裏漏りが著しく急須の用を足さないのだ。

注ぎ口からお茶がそそぎ出る先に大半があふれ出るようにだらしなく流れ落ちる。

困ったものだ全く始末に負えない。

二煎目もダメだ、三煎目は勢いよく急須を傾けてみたら少しはマシのようだが蓋の隙間から滲み出る、話にならない。

ゆったりと心落ち着けて茶をたしなむわけには行きそうもない。

忙しなくちゃかちゃかと喉へ流し込んでもどうも趣きがない。

観賞用に目で楽しめばそれで好かろう。

 

お茶碗も手製の作で自家製額四陶土を捏ねたもので「NOWAR」と書いたことを思い出した。