老いのひとこと

近在のホームセンターにはカーマ―とかやまぎし等が点在し決してムサシは寡占企業であっても独占企業ではない筈だ。

ところが此のムサシ店はあたかも市場を独占したかのような傲慢な経営体質を宿しはしまいか。

 

故障した耕運機を車に乗せるに際しチーフ大西氏は気を利かせて手伝って呉れた。

降ろす折には店員に手助けを頼めば良い、決して無理をしなさんなと気遣うのです。

ところが何んとも愛想のない冷淡すぎる係員によくぞサービス企業で生計を得ているものだと呆れ果てた。

やっと歩む顧客に対しサービスは拒否され台車にて此処まで運び入れろと強気の姿勢を貫く。

広い店内で台車を探すのに多少時間が掛ったことに気付いた其の係員がわたしに近付き此れまた強圧的に「車はどれだ」と怒鳴る。

漸く、台車の上に降ろされはしたが其れを引いて修理場まで運ぶのは此のわたしに他ならなかった。

 

わたしは年寄であるが故に厚遇されることを当たり前のように期待する甘ったれ根性は持ち合わせては居ないはずだ。

20キロを超える鋼鉄の固まりだって持って持てぬことはなかろうが万一失態を演ずれば救急車搬入で公に迷惑を掛けよう。

斯くなる胸中を察して欲しかっただけなのだ。

弱者にやさしい世の中を創って呉れる政治を心からわたしは欲する。