老いのひとこと

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ああ無惨


ああ無情


北陸の雪を軽んじた甘く見た。


此の星の暖冬異変を信じてしまった愚かさを今激しく後悔する。


南天」だけは我が家に纏わる災難を転じて呉れる貴重なる「難転」植物だから例年の冬支度では殊の外手厚く雪囲いを施してきた筈だ。


それがどうした事か気が抜けて大した事がなかろうと高をくくってしまった。


天罰が落ちたも同然です。


ざまーみろです。


これぞ物の見事なる雪害被害です。


昔の人たちが戒めて呉れています。


これぞ油断大敵です。


間違いなく災害は忘れたころにやってきたことになる。


 


 


きっと根元には若き株が芽を吹き出してくれるでしょう。


 


 


そう云えばわたしの左足首は正月を期してけろりと治った。


大雪で屋根が傾くこともなかった。


此れ全て此の「折れた南天」が我が家に纏わる災難を転じて呉れた何よりの証のように思えてならない。