老いのひとこと

敬老の日に併せて米寿の誕生日を迎えんとする。

町内からはフルーツと洋菓子を戴き校下からは国際ホテルにて歓待された。

そして今また市役所からは米寿の祝いとして異例の贈り物が在った。

市長直々ならばもっともっと驚嘆したであろうが時価2000円相当の「NAYUCLE」製バスタオルセットをプレゼントされた。

封書が同封され市長直筆かと思しき毛筆の挨拶文が目に入る。

勿論複写に違いはないが用紙は恐らく二俣製の和紙なのだろう。

お決まりの世辞文句だろうが世のために尽力されし功労に謝意を表するとある。

それよりも冒頭の時候の挨拶を述べるくだりに「爽秋のみぎりあなた様には・・・」とある。

みぎりを用例とした文章に接し何かしら身が引き締まるような恭しさを感じ取った。

市長から祝意を頂戴し少しく恐縮した。

身内からではなく公の機関から祝って貰い少々照れくさくもある。