老いのひとこと

農作業雑記

イモ騒動

其の三

ヤッタ―でっかいぞーと収穫をよろこぶ歓声一つなく独り黙然とイモを掘る。

全滅の悲哀を味わう最悪の事態は避けれたが一昨年の未曽有の大豊作とは打って変わり貧相の極みで些か落胆す。

それでもあの夏場の炎天下のもと成長の余力を蓄えたのであろう或る程度の実入りの成果を得たようだ。

極端な蔓ボケ症状を回避し薩摩芋らしきお芋さんをゲット出来て好かった。

幸い害虫に依る食害も見当たらず助かり申した。

 

早速、実弟と義妹に、息子二人にも届けたが大阪と坂出への搬送は余りにも非効率的なので見送った。

正月に顔を合わせる頃まで充分長持ちするだろう。

 

「紅はるか」は確かに美味だ、焼き芋が旨すぎる悔しいけど「五郎島金時」の比ではなさそうだ。

 

でも「薩摩芋」のうまさは今に始まったわけでなく、江戸気質の心意気「栗よりうまい十三里」つまり「九里四里うまい十三里」とは実にうまいことを言ったものだと今更のように感心するばかり。