老いぼれへぼ剣士の独り言

 
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そこには、ごく在り来たりの白のプランターが15個並べられ、それぞれ10株ほど植えられている。
夏の盛りには、百花斉放色とりどりの花が咲き乱れ壮観であった。
小学校の運動会のように赤勝て、白勝て、青も勝て、互いに競い合い蔓を伸ばして背競べする姿は実に微笑ましかった。
同じく、この世に生を得ても自然の摂理が作用したのか、大きく生育をとげるものあれば、矮小に留まるものもあって悲喜こもごもだ。
でもそこには、熾烈な生存競争の影は見いだせなかった。
一つ一つの花々はお互いにお互いの存在を認知し合い大様でおおらかに窺がえる。
プランターの土は土でも母なる大地に違いはない。
大きく育った花は立派に親離れを成したのだし、
そうでない花は親許余り離れずに親の世話に精を出しているようにも見えよう。
どちらの方にも、軍配は上がるはずはない。
秋風が立って、いろいろ目を楽しませてくれた朝顔の花たちのシーズンも終えた。
あなたたちは、漆黒の闇と冷気に晒されて次の朝の活力を得ていたことを知りました。
何事であれ、生きてゆくためのバネとして逆境があって然るべしと言えるのではないでしょうか。