老いぼれへぼ剣士の独り言

 
孫娘と打ち合う
じいちゃん、ウチの打ち痛いかという。
うん少し痛いよと返す。
大きく振りかぶって剣先が鋭く走っているから痛いんだよと付け加える。
真心を込めて真剣に打ってるので痛いのだよと加える。
振り抜いた竹刀が大きく撓って、跳ね返ったら
手の内を絞めて右ひじ伸ばし余勢で前方へ突っ走ろうとさらに付け加える。
そうすると冴えの効いたよい打ちが打てるようになるよと言って聞かせる。
冴えの効いたすごい打ちが打てたよと褒めてやる。
二人だけのお稽古だと小一時間でわたしはくたくただ。汗びっしょりだ。
孫娘は何事もなかったかのように平然としていた。