老いぼれへぼ剣士の独り言

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超一流の先生による授業、生徒はアメリカ・中国・日本を代表するエリート中の超エリート大学生たち24名。少人数学級である。
オサマビンラデイン殺害の是非をめぐって、そこに正義があったのか無かったのか。
復讐することの功罪、テロとの戦いアフガン戦争の中で生と死を直視しながら人間的道徳的価値判断をいかに即座に速断するか。
とにかく正解の出しようのない難問、難題に先生も生徒も真剣な眼で討論する姿からは実に気高く崇高な気配を醸し出していた。
たてまえ論ではなく本音で真摯な意見をぶつけ合い取り組む三か国の若者たちの姿からは近い将来にはよりグローバル化された新しい人間観や倫理観が出来上がりはしないかなあと思わせてくれた。
さらに願わくば、この討論の輪にイスラム系の若者たちの生の声が反映され、テロが生まれる背景や土壌を検索し検証して、そしてテロ根絶・テロ廃絶への道筋が描き得れば、これほど素晴らしいことはないのじゃなかろうかとも思った。
オバマさんをはじめとした一流の政治家プロ集団の叡智にだけに頼っていてはいけない。
宗教家も芸術家も武道家も当然スポーツ選手も、名もなき一般大衆も皆みな一様に戦争のない人類の絶対平和を目指して夢を託して
何はともあれ取り敢えず、マイケル・サンデル先生の周りに参集して人類の叡智を結集させねばならないのではないでしょうか。
昨日のNHKの番組が、その小さなきっかけとなればいいなあと思いながら、無い頭を一生懸命に働かせながら喰らい付いて見ていました。
このような番組を惜しむことなく、NHKは再放送されんことを乞い望む次第です。