独り言

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新撰組血風録全12巻が三日連続で放映された。
年を取ると、どうも涙腺があまくなってしまったのか始末に負えない。
誠の旗印の下、みな誠に生きた当時の若者たちに魂が揺さぶられた。
胸が張り裂け、震えぱなっしであった。
佐幕も勤皇もない。そんなことはどちらでもいいことに思えた。
とにかく、真摯に懸命におのれの信じる道に従いおのれの命を賭してまっしぐらに行動し、そしてはかなく散って行った。
この娑婆には、純真無垢な生き様の人たちの中に不純な輩がいるからこそ両者が際立つのだろう。ドラマが成立する。
片方だけだと肩が凝って面白くない。
余り聞きなれない役者さんたちではあったが、みな真剣に取り組み実に熱演し好演であった。好印象を残した。
何せ、あの当時は今以上に変革の度合いが激しかった。
時代が大きくうねりにうねった。
その変革の当事者として先鞭を取った竜馬のような人たち、またこの変革の時代の波に便乗し逸早く順応の妙を発揮した人たちもいた。
片や、この時代の潮流に乗りきれずに、いやむしろ逆らい続けたような律儀な人たちもいた。
みな真剣に生きていた。
みな一途な信念を貫き通していた。
みな美しい生き様をしていた。
また、うらやましいとも思った。
機敏に反応できない時代遅れの人たちに司馬遼太郎は温かい目を向けられていた。
時代変革の寵児、竜馬流の『相抜け』の技が見事成就しておれば随分変わった歴史が展開した事でしょうに・・・
いまさらのように、そう思った。