老いぼれ剣士の夕雲考《72》

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 若かりし頃、鉄舟所縁 (ゆかり)の「高歩院」にて直々大森曹玄禅師に師事され「直心影流」を修得された桐田修男氏は山田次郎吉の著作物たる「日本剣道史」「剣道叢書」「剣道集義」等々蒐集所持される。
 わたしは、折を見ては閲覧を願い出て借り受けるのである。
 
 
一雲の書いた『夕雲流剣術書』のこと=(3)
 
 その外にも、大正4年に日本図書刊行会が発行した「武術叢書」の中で『剣法夕雲先生相傳』の名で世に出たものがある。
 また、山田次郎吉著の「続剣道集義」にも収録されており、同様『剣法夕雲先生相傳』として世に出、高い評価を得ているのだという。
外でもない、鈴木大拙が目にしたのは此の山田次郎吉の著作物に他ならない。
 このように確たる人物の多くが、この『夕雲流剣術書』を高く評価していることがよくわかる。