うらなりの記《78》

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 実弟利治は、冒頭に掲げた通り高橋家の嫡流として本家を引き継ぎ押しも押されもしない当主として高橋家を相続してくれている。
 血統から言えば、その源流は信長・秀吉の頃実在したと思しき大橋源左衛門からの血筋を死守してくれていることになる。
 勿論、この家を引き継ぐことに関わる幾多の精神的労苦や経済的負担には只ただ頭が下がる思いを強めるばかりなのだ。
 何にも増して、恵美子夫人には筆舌に尽くせない程の深い恩義を感じざるを得ない。
 両人に対し改めて衷心より謝意と敬意を表さねばならない。
 長女朋美は橋本城児のもとへ嫁ぎ、長女心春(こはる)と共に家庭を守っている。
 次女昌美は河崎政彦のもとへ嫁ぎ、長女にい奈と長男嵩太(しゅうた)を儲けた。目下の処、両親と同居中である。