老いぼれへぼ剣士の形稽古《7》

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日本剣道形稽古心得覚書
 
太刀の部1本目=その2
 
極力間合いを詰めた打太刀は、切っ先をして大きく弧を描くように、引き切りを敢行しなくてはならない。
その際に必ずや左足の引付を的確に行わねばならない。
まさに気剣体一致の技が要求されよう。
 
仕太刀は、この打太刀の動きを予め予測して的確に抜いて間髪を入れずに面に行かねばならない。所謂、一拍子の技とならねばならない。
抜く際に、切っ先が下がったりぶれない様に為すべきである。
斜め45度を突き刺すように抜きなさいとよく言われたものだ。
当る寸前に抜く、遅からず早からずタメの要素を加味しなくてはならない。
遅ければやられてしまうし早ければ見透かされて様にならない。
早くやろうとすれば小技になり易い。大きくおおらかな流れの中で、大技にて緩急をつける必要がある。それも一拍子にて為さねばならない。