老いぼれへぼ教師の回想記《９５》

　　　　　　　　　　　　　サントリーのモデレーション・キャンペーンで

                             かつて採用された新聞広告の一齣

 

テーマ

＜リスクを恐れず、敢然と挑戦するサントリーへの一考察＞

 

１　オールドに見る側面

 

（２）市場細分化戦略へのアプローチがいくつかある中で、いずれにしろオールドで見る限り明快な合致を見ないのである。

　裾野の広がりが大きいので、ターゲットを絞ることの困難性が起因するのだろう。

　ただ、ライフスタイルの面より捉えた市場細分化において、所謂第三ライフステージの後半に比較的顕著に表面化を来たしているとはいえよう。

　しかし、細分化された市場に個別の戦術を仕掛けるというより一本の筋を通した基本線を保持しつつ、云うならばサントリーは“日本人の酒”という経営哲学を堅持し続けている姿だけは極めて明白だ。

　そのことに、独自性を見出すのである。

 

「お酒をたしなむ」って、
いい日本語ですね。

たしなむとは、「節度をもって好む」という意味です。
お酒は適量がベストだと、
日本人は昔から知っていたのですね。
たしなむとは、「修得している」という意味もあります。
いいお酒の飲み方をマスターして、
今宵もいい時間を過ごしてください。　　　　　　　　　当時の新聞広告より