老いぼれの形稽古《25》

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小太刀二本目=その3
 
加藤さんから今回もコメントを頂いた。
後学のため参考にさせていただきました。

【小太刀の二本目の、打太刀が下段から刀身を仕太刀を攻めながら上げてくる時、仕太刀は最初小太刀の刃を下向きで迎えながら降ろし、打太刀の刀身が地面と水平になろうとする刹那に、刃を右下に捻りながら打太刀の刀身を抑えに掛かりながら入身になろうとするので、打ち太刀はすかさず引きますが、その時仕太刀は刃を下向きに戻しながら咽喉部から顔面中心を攻めるという動作を、最近行う方が少なくなったような気がしますし、打太刀の刀身が水平以上に上がってから攻め込むような小太刀も多く見られるようになり、少し淋しい様な感じです。
あなたはどうお考えでしょうか。】
 
加藤さまいつも当を得たコメント頂きかたじけなく存じます。
ご指摘いただいた、打太刀の剣先が迫り上がってくるのを仕太刀は小太刀の刃を下向きにして抑えに掛かり両者の刀身が触れ合う寸前に仕太刀は刃部を右下にして入り身に入らんとする。
打太刀退いて脇構えに変化するのを見て、仕太刀は刃部を下にして小さく入り身に入る。
打太刀すかさず真向正面へ行く。
仕太刀それを受流すという手順と相成ると存じますが、此処で加藤さまに一つお伺い申します。
わたしの私見に過ぎませんが、仕太刀が中段の構えで対峙した折には仕太刀の刃部はすでに若干右下に傾いていると理解致しますので、抑えるときも入り身にて入らんとするときも刃を右下にして表鎬で制しながらの動作と理解致します。
して、最後に入り身で小さく攻め込む折は刃は真下にして咽頭部を突き上げ直ちに頭上にて受け流す段取りとなりはしまいかと存ずる次第です。
加藤さま如何なものでしょうか。間違っておりますれば是非ご指摘ください。