柴山潟
寒空の
向こう海ぞや
湯船かな
湯の宿の
ラウンジライブや
冬深ける
露天の湯
明け初めて湖面
小雪舞ふ
片山津で今井竜のライブを見る。
聞き馴れぬ名である。
六十年配の今井竜さんはギター片手に語る様に詠い吟ずる。
歌っているようだが単なる歌ではない。
今井竜の心の中の情念を音律で吟ずるように詠じている。
半眼の眼差しがいい、口元から人間今井竜の呟くような叫びが迸り出る。
枯淡の味わいがあった。
酔い痴れた。
地酒「常きげん」も手伝いわたしも上機嫌になった。