老いぼれの居合稽古《5》

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その5
一本目前、抜き付けにて序破急と鞘引きを意識して横一文字に斬り付けるが羽音が一向にしない。
横一線に刃筋が通るように試みるがわが耳には感知しない。
あるいは微弱過ぎて、加齢に伴う難聴現象からだろうと不甲斐なくも己と妥協せざるを得ない。
五本目袈裟斬りにて逆袈裟「斬り上げ」に際しても毎度毎度不成立の憂き目を見る。
六本目諸手突き、七本目三方斬り、九本目添え手突き各々の抜き付けにてもからっきしダメである。
努めて先輩諸士の模範演武を拝聴し看取り稽古に専念せねばなるまい。