老いぼれの独り言

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町会よもやま話
① 2月のある日町会の役員会があった。
 公民館の一室には既に皆さんご参集で二三人のお方を除けば初対面の方々であった。
 名前だけの自己紹介が始まった。
 とある初老の方が名乗られたのだが列席の面々の皆さん方みな不可思議そうなお顔で見合わせている。
 聞き馴れないお名前なので皆きょとんとなされてしまったのです。
 町会長は、ここは高尾台4町会の会合だと告げれば、その御方はばつが悪そうに“わたしは馬替の者です”と言いながらそそくさと立ち去られたのでした。
 一瞬、場はしらけみな苦笑し合った。
 
 地域内の疎遠、地域間の疎遠如何ほどなりしか。
 東北被災民の濃密なる地域コミュニテイの在り様をみな絶賛し国際社会からも高く評価された。
 遺憾ながら吾ら新興住宅地にては及びもしない現況の一断面を見せ付けられた思いでした。