老いぼれの独り言

イメージ 1
 
またしても訳の分からぬものが高尚なるクラッシック音楽をおちょくって申し訳ない。
らららクラシックに指揮者小林研一郎さんが登場なされた。
風貌が小林桂樹さんによく似ていらっしゃる。
(あたか)もご兄弟のようにも伺える。
果たしてどちらがお兄さんかなと考えあぐんだりしたが愚か成りしこと。
よく観察いたせば菅原洋一さんにも瓜二つに映る。
芸術家としても真髄ともいえる感情表現が起伏に富みとてもリアルである。
全身全霊の力を振り絞る余りにも形振 (なりふ)り構わ仰々しさに些か魂消る次第でもあった。
だから見るもの聞く者にもろに訴えてくる。
此の日は聴衆も名脇役を演じた。
カメラは克明に聴く者の表情を的確にとらえていた。
 
“指揮者が居なければ始まらない”の題目通りに司会の加羽沢さんが異様なる指揮棒を携えて登壇なされた。
棍棒 (こんぼう)のような巨大な ()り粉木か野球のバットのようなものを指揮台に盛んに振り下ろながら宮廷舞踏会の雰囲気を見事演出なされた。
ところがその直後にちょっとしたはハプニングが生じた。
拍手喝采の後加羽沢さんは目の前の年配のチェロ奏者の方に感想を尋ねるや、その御方何を思ったか“ただ騒々しかった”と口を滑らされた。
これに対し加羽沢さんは“自分なりに得心している”と云いかけたままカメラレンズは何処かへいきなりすっ飛んでしまった。
ドボルザークの「新世界」のフィナーレと共に終演したのだが最後には石田さんただお一人しかありませんでした。
何事もなければと思うのはわたし一人だけなのでしょうか。