敗者の条件«3»

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「敗者の条件」=其の3
 
二つ目の戒文は
【敗者は後で後でと判断・仕事を遅らせる】
である。
 
敗者は何時も愚図愚図していて優柔不断だ。
打とう打とうと思うがなかなか打てずに逆に後ろへ退いてしまう。
其処へ、覆い被さるように相手の面が炸裂する。
いやいや差に非ず、打とうと思ったその途端に相手の出頭のお面が見事に飛び込んでくる。
よくあることでわたし自身よく経験したものだ。
勝者は逆に常に前へ前へと攻めの気勢を全面に出す。
相手の生命線たる正中線を奪い取り“刀を殺す”所作あり。
次いで、終始剣先の争いで相手の”技を殺し“。
そして、身は足軽の如く軽やかに気位は大納言の如く気品に満ちた気攻めで相手を圧倒し“気を殺して”しまえばよいことになる。
相手の起こり頭を捉えてぽんといけばよいのだが、此れができれば言うことなしだ。
此れこそが至難の大技に違いない。
 
辺野古でずっこけ以後終始防禦の体勢、おまけに仲間内の罵倒 (ばとう) (ののし)り合い挙句の果てには足の引っ張り合いで国民の愛想が尽きた。
全て、政治的判断が後手後手で先送りの連発、先々の先を見抜く先見の明が欲しかったなあ。
武蔵流の“観見の目”の主がいなかったのが痛い。
『観』の目強く、『見』の目弱くして遠くを近くにみ、近くを遠くにみる心得がなければ必ずや敗者になる絶好例ではなかろうか。
自公が勝ったのではなく民主の自滅に過ぎない。