老いぼれの独り言

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わたしが此のふれあい体育館から頂く得難き糧らしきものがもう一つある。
 いつものように館内を夢遊病者のように軽走し、一挙動素振りと斜面を縦一線に繰り返す。
 一息ついで、大きく振りかぶって正面を打ち余勢で数歩送って残心、此れは数分やれば十分、あとは蹲踞姿勢を忘れないように腰膝痛に挑戦する。
 そして、時計の針を見計らい片面の卓球台に摺りより懇願するのです。
 板宮ご夫婦ににじり寄りいつもの常套語を用いて頭を下げるのです。
 “厚かましくも図々しく、又しても性懲り無く、今日もお願いに参りました”と申しますればご夫妻はいつもの笑顔で歓待されるのです。
かましくも図々しくわたしがお相手をいたすのです。
此れが楽しいのです。
堪らん快感を蘇らせるのです。
“やりますね”
“お若いですね”の褒め言葉で益々図に上がり凡そ十分間の時の経過を満喫するのです。
年寄りの相手をしてくれる此のご夫妻に感謝いたさねばなるまい。
 生甲斐と云う凄い糧を戴いて居るのです。