老いぼれの独り言

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連日の熱帯夜から解放され、盆入りした13日からは亡者を迎えるにふさわしく確かに凌ぎやすくなった。
夏蒲団に身を包む姿にこそ驚かれぬると云いたい。
此の週は隣町の公園まで出向き「ラジオ体操」に興ずる事と相致した。
自転車を走らす外気は暦通りもう夏ではない。
 
『秋来ぬと
目にはさやかに
見えねども
風の音にぞ
驚かれぬる』
 
 古今集に著わされる藤原 敏行というお方が詠まれたものらしい。
 今朝の情景を物の見事に描写した何と素晴らしき名歌なのでしょう。
 夜露に濡れた公園の草むらに素足で立ち、大地の感触を肌で請け
身もこころも初秋の醍醐味を満喫できたのです。
 藤棚の下のベンチで読んだオイゲル・ヘリケル師の名著の余韻が一層雰囲気つくりに味方してくれた。
 早朝だけの、至福なる一時でありました。
 
 当夜はまた寝苦しい熱帯夜に早変わり。