老いぼれの独り言

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盆休みのある日の事、何時ものように隣町の公園へ「ラジオ体操」をお目当てに赴いた。
少し早かったせいか、野球とサッカーに興ずる少年たちの気持ちの好い「朝練」振りにはお目に掛かれなかった。
それに引き換え、わたしを出迎えたのはけたたましく鳴き叫ぶカラスの一群であった。
公園の入り口付近には生ごみが散乱し、中には威嚇し攻勢姿勢に出るのもいる。
何度となく此処へは足を運んだが、未だかってこんな場目に遭遇したことはなかった。
隣町のこととはいえ、此の公園にはゴミ集積所がない事は知っていた。
恐らく、夜陰に紛れてマナー悪しき不届き者が不法投棄したに違いない。
ところが何ということに、此の光景をわたしは黙視し座視してしまった。
見ぬが仏と云わんばかりに、後片付することなく知らん振りをしてしまったのだ。
この上なく卑怯で情けない恥知らず者なのだ。
隣町の住人とはいえ隣町に散乱するゴミを収集するのに何故それを拒む理由があろうことか。
わたしは上辺だけを善人のように見せ掛けた偽善者に過ぎないのだ。
少なくとも、此の隣町の公園は隣町の住人を快く受け入れてくれている以上その恩義に素直に応えるべきであったはずなのです。
わたしはわたし自身が差ほどでもない実に詰まらん存在に過ぎないことを厭と云うほど知らされた一日でした。
依って、本日の「ラジオ体操」からは何時もの快感を何一つ味わうことがなかった。