剣道はすごいぞ≪2≫

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『剣道はすごいぞ』
   ―伝統と文化を大切にしてよりよい日本国をめざそうー
 
 
はじめに
 
 
 
ビートたけしの教育白書」は「安倍内閣の美しい國日本・日本人の品格」と見事マッチングし実に時宜を得た報道番組でありました。
今やその第2次安倍内閣は日の出の勢いで強い國日本を目指し順風満帆の船出のようだ。
願わくば、より多くの日本人一人一人に『美しい国・日本』を目覚めさせ再認識させるような善政を敷いて戴きたい。
文化遺産の価値を目減りさせないで戴きたい。
況してや、半減させるようなことはあってはならない。 
  
各種スポーツ選手が勝利を手中にガッツポーズの姿を映し出していた。その中で異色を放ったのが相撲道と剣道の場面であった。とりわけ剣道こそ最高の品格を備えた競技であると絶賛を浴びたのである。
 時の安倍政権は『美しい国、日本』と『品格ある日本人』を高らかに謳い上げているのだから、時宜を得た格好の内容だったのである。
 審判規則第二十七条有効打突の取り消しに因む細則第二十四条第二項に「打突後、必要以上の余勢や有効などを誇示した場合」と明記されるのである。
 つまり、一本を奪取しても有頂天になって勝利を高慢に誇示する振る舞いがあれば審判員の合議により有効打突を取り消すことが出来るのである。
 その日のテレビ画面では、この背後に隠された理由付けや根拠については何ら言及することがなかったのだが、その点いささか個人的には失望した次第だ。
 
 本文の中で述べるように、お互いに全人格を認め合う二人の益荒男同士がお互いの生命を賭けて対峙し勝敗を競い合ったとき、より早くより強固に死ぬる覚悟に至った方が相討ちの技にて勝ちを制したのであるという。否、しばしの一時だけ生を得たような勝利もあったであろうし、はたまた文字通り相討ちに倒れ共に倒れ逝く切ない場面にも遭遇したことであろう。
 目礼し合掌の仕種こそあれ、決してガッツポーズとは縁のない競技なのである。人間と人間との極めて厳粛な触れ合いなのである。
気と気が、心と心が、竹刀と竹刀が、そして真剣と真剣とが交錯し人間同士の実に見事な実に崇高なる刹那の接触と同時に勝負が決するのである。
世にあまたのスポーツ競技がある中で剣道こそがもっとも品位品格、気品共々高いのである。