ニュージーランド行き《4》

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ニュージランド紀行 二〇〇六年三月二十六日~四月二日
 
④何といっても驚きの一語に尽きることは、此処ニュージーランドにはゴミが見当たらないということなのです。
人がいて生活の営みが伴えば必ずやあるべきものがない、あって然るべきものがない。
せいぜいタバコの吸殻らしきものを辛うじて見掛けただけであった。
旅に出て、他国のあら捜しをするおのれのさもしさにげっそりするだけでなく、その魂胆のみすぼらしさに惨めさを感じた。
洗練された英国紳士の成立ちに見習ったのだろうか。
国民の中に根付いた品位ある公徳心の高さにただただ敬服するのみだった。
ゴミの山とカラスの群れには終ぞお目に掛かることは無かった。
おとぎの国のような不思議な国へきたものだとひたすら感心するばかりでした。