老いぼれの独り言

イメージ 1
 
 
 
 珠洲小浦漁港に所縁のあるお方がご近所に居られ定置網の網起こしに招待されたこともあった。
 その時は当たり前のことながら主役はイワシでありニシンであるはずがない。
 此のお方から先日ニシンの糠漬けをお裾分けして戴いた。
 乙な風味で実に美味かった。
 早速、レシピをお願いいたし挑戦してみることにした。
 先ずは身欠きニシンを求めて近江町市場まで出向いた。
 あちこち物色してみると先ずはキロ当たり北海道産2500円が目に入った。
 別のお店で同じくキロ当たり2200円と少し安い。
 よく見れば小さい文字でアメリカ産と極めて良心的にも窺がわれる。
 探すうちにキロ2000円のお店を見つけた。
 実直そうなお兄さんに産地を尋ねて見たらさらに実直な返事が返ってきた。
 本体は正真正銘のアメリカ産ですが加工は北海道の業者さんなので北海道産でもありますと説明が気持ちいい。
 値段も安いし店員さんの正直さも買って
このお店に決めました。
 家で調べてみると余市を主産地にして嘗ての最盛期には100万トンの水揚げを誇ったが今や何と三千数百トンにまで激減し衰退してしまったのだという。
 温暖化に伴う海水温の上昇と乱獲に継ぐ乱獲で資源が枯渇したこと、並びに森林伐採で海水が痩せ砂漠化が進んでいるからだと警鐘を早鐘で打ち鳴らしていた。
 他諸材料として米ぬか、麹、ザラメ、岩塩、唐辛子、味の素、醤油、日本酒を調達してきた。
 取り敢えず、今晩はニシン本体を米のとぎ汁に浸し明日漬けることにした。
 水口さんから耳打ちされた秘伝の隠し味「いしる」を少々混ぜることを忘れぬようにしなくてはならない。