老いぼれの独り言

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本日は昨11日の二の舞を踏むことはなかった。
額谷地内から鶴来までは10分足らずまるで隣町へ行くおもいだ。
ピリッと締まった真冬の快晴、云うことなし。
贅沢にも広大な道場を独り占めいたし勿体無い想い一入極まりけり。
武芸にいそしむには此れ以上の好条件は望むべくもない。
静寂の真っ只中に身を置きおもむろに「打ち起こし」「大三」から「会」へ、そして解き離し「残心」にいたる。
処が、静けさの中ゆえに猶のこと今日は風の音が殊の外騒がしい。
突風が吹きすさび時折猛烈に雨戸を敲く。
一点の曇りなき日本晴れなれど肌を刺す寒風が吹き降ろす。
後高(しりたか) (おろし)があれ荒ぶ。
風の咆哮が気になり気に懸かる。
獅子が()え逆らっているではないか。
一点集中が出来ない。
「風の音にぞ驚かれぬる」では話しにならん。
おのれの感情をコントロールし得ていない。
「無心」とか「無念無想」なんて飛んでもない。
全然、話しにもならない事に今更のように気が付いた。
道理で、本日の矢筋は風に煽られたかのように四方八方へ乱れ飛んだ。
でも、不思議と気持ちは晴れ渡る青空のように澄みきっていた。
獅子吼高原スキー場の南沢ゲレンデが手に取れそうな位置に望めたのでした。