弓事始め《34》

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今日は久方ぶりに諸先生方からいくつかの忠告の言葉と箴諌の言葉をいただいた。
執り弓の姿勢で矢を持つ右手の位置が少し低いので注意いたさねばならない。
足踏みで右の足が開き過ぎなので加減しなさい。
開き具合は左右対称が一番だが左の開き以上に右足の開きを大きくしないように云われた。
取り懸けの折に人差し指を被いかぶせるのではなく指先で矢の側面を押さえるように心掛けなさいと云われた。
「会」から「離」にいたる間がぎこちないという。
右ひじを下方へ引き下ろしながら精一杯胸を張るようにいたせと申される。
もっとも肝要を極める此の一時を如何に充実させるかですよとおっしゃるのです。
 
聾桟敷に置かれるより指導助言の言葉
に与かる方が好いに決まっている。
 有り難く頂戴いたさねばならない。
 自前の「翔」を携えて晴れやいだ浮き浮きした表情がよかったのかも知れない。
 わたしをピカピカの一年生として捉えてくれた先生の善意に感謝致さねばならないと思った。
 1月30日に入手した此の「翔」はさながら居合刀のようなものだろう。
刃こそ立ってはいないが拵えは充分だ。
遣い手次第では十二分に遣い熟せる。
先生云わく、「その内精進の暁にはあなたの手にも竹弓が修まる日が訪れるかも知れないよ」と励ましのお声に与かった。
 真剣を手に執る日の為にまたまた老骨に鞭打たねばならない。
 望みを繋ぐことは年齢とは関係のない事だと思う。