老いぼれの独り言

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ふれあい体育館ロビーの掲示板で鶴寿苑が陶芸講座を開催するとの案内状を見た。
 水曜日の午前10時から12時までとある。
 とにかく、子供のようにわらびしいのである。
 えげつなくも諸手を挙げて飛び付き即刻その足で申し込んだ次第だ。
 ましてや、材料費等は自己負担だが受講料は無料との触れ込みなのだ。
 生来、慾の皮の突っ張ったガメツイ奴に違いない。
 ありとあらゆる事柄に手を出し突っ込み掻き回し挙げ句の果てには三日坊主が関の山なのです。
 それを承知の上で又しても悪癖に染まってしまいました。
 先日開講式が挙行されました。
 いろいろよいお話がありました。
 わが手の温もりが粘土に乗り移り同時にわが心胆が粘土に溶け込み染み込んで魂の籠もった作品が創作されるという。
 冗談抜きに心底真面目にわたしはわたし自身が納まる「コツガメ」を卒業制作にいたそうと決意したのです。
 おのれの最終処理は出来得る範囲内で極力おのれ自身の手で為さねばなるまい。
 その根拠はその日、受講生たちはぞろぞろと焼炉室に案内され電気窯を見せ付けられました。
 その時、焼かれる物体は15%収縮されてしまうというお話しから実に好からぬことを連想してしまったのです。
 
 魂を込めて入魂一陶に徹してみよう。
 入魂一刀、入魂一射というじゃありませんか。
 上手下手は此の際まったく関係ない。
 誠心誠意、魂を込めて取り組むことが大事かと思う。
 どうせ創るのなら家内の分も焼かねばなるまい。
 
 さあ、来週は柿右衛門や仁清をめざし張りきって「ぐい飲み」制作に励みますぞー。